Japanese
English
特集 手・手関節鏡手術の現状と未来
遠位橈尺関節鏡手術の工夫
Technique of DRUJ arthroscopy
小原 由紀彦
1
,
中村 俊康
2
Yukihiko OBARA
1
,
Toshiyasu NAKAMURA
2
1豊岡第一病院,整形外科
2国際医療福祉大学,臨床医学研究センター
キーワード:
Arthroscopy
,
Distal radioulnar joint
,
TFCC
Keyword:
Arthroscopy
,
Distal radioulnar joint
,
TFCC
pp.23-29
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000308
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要旨:遠位橈尺関節(DRUJ;distal radioulnar joint)鏡は技術や道具の進歩に伴い徐々に施行されるようになってきた。特にTFCC(triangular fibrocartilage complex)損傷の評価や治療には有用である。準備では安定した肢位での垂直牽引を行うこと,手技では最適な位置にportalを作成することが重要となる。筆者らはこれまでに250例254手のDRUJ鏡を施行してきた。感染,尺骨神経背側枝損傷,腱損傷などの合併症はなく,TFCC尺骨小窩損傷や尺骨頭軟骨面も評価もでき有用な手技であった。TFCCの損傷がない場合DRUJ鏡は視野が狭く,TFCC損傷があるような例では視野が広く,観察は容易であることを認識すると医原性TFCC損傷を生じることなく安全にDRUJ鏡視可能である。
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