発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029222
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三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷に伴う遠位橈尺関節(DRUJ)不安定症に対して,関節鏡下に縫合する手術手技を紹介し,41例(男27例・女14例,平均29.1歳)の成績を報告した.MRIでは全例T2強調像でfoveaでの高輝度を,関節造影では全例DRUJの造影で造影剤のfoveaへの漏出を認めた.術後平均207日で,疼痛は1例を除き完全に消失した.可動域は2例で回内がやや制限されていた.握力は対側に比較してやや減少していた.2例では術前にあったpiano-key signが残存したが,症状とは関連しなかった.1例を除いて元のスポーツ,職場に復帰した.この1例は最初の症例で,TFCC実質を開窓しなかったため正確な位置に縫合できなかったと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004