特集 脊椎関節炎の診断と治療
強直性脊椎炎の診断と治療
辻 成佳
1
,
橋本 淳
1
,
大島 至郎
1
,
佐伯 行彦
1
,
野口 貴明
2
,
秋田 鐘弼
2
1大阪南医療センター,リウマチ科
2同上,整形外科
キーワード:
Ankylosing spondylitis(AS)
,
Spondyloarthritis(SpA)
,
Non-radiographic axial SpA(nraxSpA)
Keyword:
Ankylosing spondylitis(AS)
,
Spondyloarthritis(SpA)
,
Non-radiographic axial SpA(nraxSpA)
pp.1451-1457
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000205
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脊椎関節炎(SpA)の代表疾患である強直性脊椎炎(ankylosing spondylitis;AS)は,仙腸関節および脊椎への慢性炎症と竹状脊椎(bamboo spine)や仙腸関節の強直という不可逆的な骨化を生じる疾患である。2009 年ASAS 分類基準によりSpA はaxial SpA,peripheralSpA のいう分類1)が提示され,ASはaxial SpAの代表疾患として位置づけされている。さらに近年はnon-radiographic axial SpA(nr-axSpA)という概念3)も提唱されより早期の診断,治療介入が求められている。2015 年7 月度,強直性脊椎炎(AS)は本邦においてö指定難病÷に登録4)され,ますます社会的認知度が高まってくることから,患者さんからのSpA 診療への期待にわれわれは応えていく必要がある。
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