第47回日本整形外科学会総会より
強直性脊椎炎<総合討議>
山本 真
1
Makoto YAMAMOTO
1
1北里大学医学部整形外科教室
pp.813-820
発行日 1974年10月25日
Published Date 1974/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905056
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第47回日本整形外科学会における総合討議"強直性脊椎炎"は4月5日(第2日目)の午前,第2会場にて行われた,Chairman阪大七川歓次助教授,福島医大松本淳教授のもとで4題の演題によつて組立てられたものである.強直性脊椎炎の臨床病態と早期診断について—北兵庫整形外科センター栗原章,強直性脊椎炎の診断の問題点について—阪大整形辻本正記,強直性脊椎炎の経過について—大阪成人病センター小松原良雄,強直性脊椎炎の臨床的検討—東人整形関寛之,演者は上記の4先生である.
私はintroductory speakerとして紹介役をした関係で本誌よりこの総合討議について書くようにいわれた.本疾患は甚だ古くから知られているわりには,わが国では症例が少いという印象もあつてかあまり一般の興味をひかず,意外にその内容が知られていないという感じがする,したがつて総合討議の内容を折りこみながら本疾患の現在の知識の概略を記することで責を果したいと考える次第である.なお文中に挿入した簡潔にまとめた英語の要約はLondonのDr. Huskissonの著Joint Disease;All the Arthropathies(1973)7)より引用したもので,総会においても使用した,ここにお断りしておく.
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