特集 非定型大腿骨骨折の病態と治療
非定型大腿骨骨折の定義と現状
萩野 浩
1
1鳥取大学医学部,保健学科
キーワード:
Atypical femoral fracture
,
Epidemiology
,
Bisphosphonate
Keyword:
Atypical femoral fracture
,
Epidemiology
,
Bisphosphonate
pp.953-958
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000077
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非定型大腿骨骨折(AFF)は軽微な外力によって大腿骨小転子遠位部直下から顆上部の直上までに生じる骨折である。その定義には米国骨代謝学会のタスクフォースレポートが用いられる。ASBMRの基準に基づいて検討した発生率(/1,000,000人・年)はスイスで32,米国で59 と報告され,BP使用例ではそのリスクが上昇する。わが国での2010〜2015 年の全国調査結果では大腿骨近位部骨折数に比較して発生数はその0.3〜0.5%で,BP使用例の割合は29.9〜66.5%で,このうちBP 使用期間が3年以上の症例が45.4〜63.2%を占めていた。
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