連載
今月の症例
前田 峻秀
1
,
加藤 博基
1
,
西堀 丈純
2
,
小川 武則
2
,
酒々井 夏子
3
,
松尾 政之
1
1岐阜大学放射線科
2同耳鼻咽喉科・頭頸部外科
3同病理診断科
キーワード:
翼口蓋窩三叉神経鞘腫
,
antral bowing sign
,
嚢胞変性
Keyword:
翼口蓋窩三叉神経鞘腫
,
antral bowing sign
,
嚢胞変性
pp.1519-1521
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000002589
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画像所見 右上顎洞を占拠しているようにみえる腫瘤を認める(図1)。造影CT(図2)では,遅延性に広がる斑状の造影増強効果を認める。骨条件(図3,図4)では,上顎洞後壁は欠損しているようにみえ,眼窩下壁の一部も欠損している。単純MRI(図5)では,境界明瞭な腫瘤の内部に多数の嚢胞変性を認める。嚢胞内の一部に液面形成を認め,出血を反映していると思われる。造影MRI(図6)では,充実成分に造影増強効果を認める。
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