特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
手技詳説編
●血管IVR―腹部
腹部大動脈瘤破裂
池田 理
1
1熊本大学大学院生命科学研究部 放射線診断学分野
キーワード:
腹部大動脈瘤
,
破裂
,
EVAR
Keyword:
腹部大動脈瘤
,
破裂
,
EVAR
pp.1444-1447
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000665
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
腹部大動脈瘤(abdominal aortic aneurysm:AAA)の待機手術における周術期死亡が1%程度となった現在でも,破裂性腹部大動脈瘤(ruptured abdominal aortic aneurysm:rAAA)は致死率85%と非常に予後不良の病態である1)。rAAAの標準的治療は開腹手術(open surgical repair:OSR)であるが,OSRが施行されても,メタアナリシスで早期死亡率48%と高く,手術法や集中治療室の発展にもかかわらず,この40年以来rAAAに対するOSRの救命率向上は得られていない2)。待機的腎動脈以下AAAに対するステントグラフト内挿術(endovascular abdominal aortic aneurysm repair:EVAR)はOSRと比較して周術期死亡率が低いと報告されている3)4)。rAAAに対するEVARでも周術期死亡率が改善されると期待されている。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.