特集 泌尿器の画像診断と放射線治療
画像診断 膀胱・前立腺・精巣
膀胱
重里 寛
1
,
田中 義和
1
,
山本 聖人
1
,
坂根 誠
1
,
小山 光博
1
,
山本 和宏
1
,
鳴海 善文
1
1大阪医科大学 放射線医学教室
キーワード:
膀胱癌
,
CT
,
MRI
,
PET
,
CT
Keyword:
膀胱癌
,
CT
,
MRI
,
PET
,
CT
pp.1419-1427
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000155
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膀胱癌は尿路系腫瘍として日常よく遭遇する腫瘍で,近年増加傾向にある。40 歳以上・喫煙などでリスクが上昇する。膀胱癌の診断には膀胱鏡検査が必須であるが,画像検査による病期診断が必要となることが多い。近年,膀胱癌に対する画像診断の分野では進歩がみられ,CT やMRI が画像診断の第一選択となっている。膀胱癌診療ガイドライン2015 を参照すると1),T1 以下の症例でも他所見もしくは経過に応じて治療の選択肢が異なっており,膀胱癌におけるT staging は治療方針の決定上重要である。本稿では,膀胱癌の画像所見として,CT・MRI・FDG-PET/CT に関して,膀胱癌におけるそれぞれの役割と画像所見を説明していく。また膀胱癌と鑑別を要する疾患についても取り上げる。
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