症例
放射線単独療法が著効した化学療法抵抗性高齢者メルケル細胞癌の1例
近末 智雅
1
,
村木 宏一郎
1
,
淡河 恵津世
1
,
氷室 秀知
1
,
宮田 裕作
1
,
服部 睦行
1
,
三好 寛明
2
,
安陪 等思
1
1久留米大学 放射線医学講座
2同 病理学講座
キーワード:
メルケル細胞癌
,
放射線療法
,
高齢者皮膚癌
Keyword:
メルケル細胞癌
,
放射線療法
,
高齢者皮膚癌
pp.1001-1004
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000066
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メルケル細胞癌は高齢者の顔面に好発する皮膚原発の腫瘍であり,局所再発,リンパ節転移,遠隔転移をきたしやすい悪性度の高い腫瘍である。その臨床像は単発性であり,赤色〜暗紫色の表面平滑なドーム状の結節ないし浸潤性の局面として現れることが多い。確立された治療法はなく,通常は原発巣の広範囲切除と所属リンパ節の郭清が行われ,後療法として放射線療法や化学療法が施行されることが多い1)。
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