Japanese
English
症例報告
左肘関節外側部に生じたメルケル細胞癌の1例
A case of Merkel cell carcinoma on the elbow
大沼 利恵
1
,
森口 暢子
1
,
馬場 直子
1
,
長谷 哲男
1
,
中嶋 弘
1
,
稲山 嘉明
2
Rie ONUMA
1
,
Yoko MORIGUCHI
1
,
Naoko BABA
1
,
Tetsuo NAGATANI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Yoshiaki INAYAMA
2
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
2横浜市立大学医学部附属病院病理部
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
2Laboratory of Anatomical and Surgical Pathology, The Hospital of Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
メルケル細胞癌
Keyword:
メルケル細胞癌
pp.923-925
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901328
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55歳,女性.初診,平成4年10月.平成4年7月,径1cm大の腫瘤が左肘関節外側部に出現した.疼痛,瘙痒感はなかった.患者は虫さされと思い市販の外用薬を塗布していた.腫瘤は急速な増大傾向を示したため当科を受診した.腫瘤は半球状に隆起し,表面に凹凸があり,紫紅色調を呈していた.大きさは30×45×17mmであり,弾性硬,境界は明瞭で可動性良好であった.所属リンパ節の腫脹は認められなかった.生検HE標本にてメルケル細胞癌を疑い,免疫組織学的に検討した.当教室におけるメルケル細胞癌は自験例を合わせ4例である.
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