Japanese
English
臨床経験
上腕部に発生したメルケル細胞癌の1例
A Case of Merkel Cell Carcinoma in the Upper Arm
藤井 昌一
1,2
,
大河内 敏行
1
,
西井 孝
1
,
満田 基温
1
,
安田 大成
3
Masakazu Fujii
1,2
1川崎病院整形外科
2現:大阪大学医学部附属病院整形外科
3川崎病院病理
1Department of Orthopaedic Surgery, Kawasaki Hospital
キーワード:
メルケル細胞癌
,
Merkel cell carcinoma
,
神経特異エノラーゼ酵素
,
neuro specific enolase
Keyword:
メルケル細胞癌
,
Merkel cell carcinoma
,
神経特異エノラーゼ酵素
,
neuro specific enolase
pp.1281-1284
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901246
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抄録:メルケル細胞癌は,高齢者の頭頸部に好発する非常に稀な皮膚原発癌であるが,本邦での報告例は少ない.今回,我々は86歳男性の上腕部に原発したメルケル細胞癌を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.86歳男性.左上腕部に腫瘍出現.近医にて切除.5ヵ月後再発し,当院にて切除術と化学療法をうけ腫瘍の消退をみた.メルケル細胞癌が疑われてから血中NSE値(neuro specific enolase)を測定し,腫瘍の消退とともに減少し増大とともに増加する傾向を示した.これはNSEがメルケル細胞癌の腫瘍マーカーとして有用であることを明らかにした.
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