Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
I 最近話題の疾患
メルケル細胞癌
Merkel cell carcinoma
萱島 研一
1
,
古城 八寿子
2
,
小野 友道
1
Ken-ichi KAYASHIMA
1
,
Yasuko KOJO
2
,
Tomomichi ONO
1
1熊本大学医学部皮膚科学教室
2国家公務員等共済組合連合会熊本中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kumamoto University School of Medicine
2Division of Dermatology, Kumamoto Central Hospital
キーワード:
メルケル細胞癌
,
Merkel cell carcinoma
,
dense core granule
,
起源
Keyword:
メルケル細胞癌
,
Merkel cell carcinoma
,
dense core granule
,
起源
pp.34-38
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900878
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メルケル細胞癌は,1972年にTokerによりtrabecular carcinoma of the skinとして最初に報告され,1978年にTang & Tokerが電顕でこの腫瘍細胞内にdense core granuleを発見したことでメルケル細胞由来とされた.現在までに,外国で500例以上,本邦では50例以上が報告されているが,最近ではその臨床,病理組織像の多様性が指摘されつつある.腫瘍細胞の起源についてもneural crest由来なのか,keratinocyte由来なのか明確な結論がでていないのが現状である.またメルケル細胞由来であるかという点さえも疑問視されつつある.今後,メルケル細胞癌については光顕・電顕レベルでの研究に加えて,分子レベルでの研究が必要であると思われる.
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