特集 消化器外科医に求められる緩和医療の基本と緩和手術
悪性胆道閉塞に対する緩和手術(2)
佐原 康太
1
,
松山 隆生
1
,
三宅 謙太郎
1
,
澤田 雄
1
,
本間 祐樹
1
,
遠藤 格
1
1横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科(肝胆膵外科)
キーワード:
胆道閉塞
,
緩和手術
,
内視鏡ステント
Keyword:
胆道閉塞
,
緩和手術
,
内視鏡ステント
pp.235-241
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004834
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胆道閉塞は,黄疸,褐色尿,灰白色便,倦怠感などの症状を呈し,しばしば消化吸収障害や体重減少を伴う。原因は膵頭部癌または胆道癌が代表的であり,胆汁流出障害により肝機能障害が進行し,胆管炎を契機に急速に全身状態が悪化することがある。したがって,早期減黄と感染制御は治療の第一歩であり,これが全身化学療法や手術を含めた原疾患に対する治療経過にも大きく影響するため,胆道閉塞による諸症状をいかにコントロールするかが問題となる。根治的な治療が困難な患者においても,かつては胆道閉塞に対する緩和手術が行われていたが,内視鏡技術の進歩により現在では外科的処置ではなく,内視鏡的ドレナージが第一選択となっている。外科的治療の介入なケースは非常に稀であるが,膵癌や胆道癌の治療を消化器外科が担っている施設も多く,外科医も胆道閉塞に対するさまざまなドレナージ方法に精通する必要がある。

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