手術手技
気管浸潤を疑う食道癌に対する根治的縮小手術としての気管shaving
山本 宣之
1
,
國府田 華子
1
,
俊山 聖史
1
,
張野 誉史
1
,
佐藤 琢爾
1
,
山﨑 誠
1
1関西医科大学上部消化管外科学講座
キーワード:
食道癌
,
気管浸潤
,
合併切除
Keyword:
食道癌
,
気管浸潤
,
合併切除
pp.243-247
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004835
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食道は漿膜がなく,狭い縦隔内で気管,気管支などの気道系や大動脈や肺静脈などの血管系の隣接臓器に囲まれており,食道癌はしばしばそれらの隣接臓器に浸潤しやすい。UICC(Union for International Cancer Control)のTNM分類によると,隣接臓器に浸潤している場合,T4に分類され1),なかでもT4bは8.4%の頻度であり2),臓器として最も多いのは気管・気管支である(図1)3)。気管浸潤をきたした食道癌に対する根治手術としては,気管合併切除+縦隔気管孔造設術4)が一般的であるが,喉頭合併切除による失声は免れない。われわれはこれまで気管全層への浸潤症例に対する喉頭温存手術として,気管軟骨全層の窓状切除に自家遊離組織片である耳介軟骨の充填による気管合併切除について報告してきた5)。

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