特集 誌上ディベート ロボット支援肝胆膵外科手術のpros and cons ―近未来のスタンダードとなり得るか―
2.近未来の肝門部領域胆管癌手術 1)開腹手術の立場から
水野 隆史
1
,
尾上 俊介
1
,
渡辺 伸元
1
,
山田 美保子
1
,
川勝 章司
1
,
江畑 智希
1
1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科
キーワード:
ロボット支援下
,
肝切除
,
利点と欠点
Keyword:
ロボット支援下
,
肝切除
,
利点と欠点
pp.1860-1864
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004147
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肝胆膵外科領域におけるロボット支援手術の保険適用拡大により,ロボット支援手術を導入する施設・手術症例数はともに増加傾向である。ロボット支援手術を含む腹腔鏡手術では術後創部痛の軽減,出血量やリンパ液漏出の減少,腹腔内湿潤環境の維持による腸管蠕動の早期回復といった手術短期成績における利点や,高精細画像による拡大視効果により局所微小解剖の理解に基づいた精緻な手術操作が可能となるといった技術的利点が指摘されており,ロボット支援手術ではこれらの腹腔鏡手術の利点に加え,多関節鉗子による動作制限の改善や,手ブレ補正機能により安定した手術操作が可能である利点が指摘されている。
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