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特集 拡大手術の技術継承―どこまで切除できて,どこからが切除不能なのか?
V. 肝門部領域胆管癌
1.肝門部領域胆管癌に対する拡大切除術式:安全性と技術継承
Transmission of techniques in extended surgery:defining the limits of resectability for perihilar cholangiocarcinoma
水野 隆史
1
,
尾上 俊介
1
,
渡辺 伸元
1
,
山田 美保子
1
,
川勝 章司
1
,
山口 淳平
1
,
砂川 真輝
1
,
馬場 泰介
1
,
江畑 智希
1
T. Mizuno
1
,
S. Onoe
1
,
N. Watanabe
1
,
M. Yamada
1
,
S. Kawakatsu
1
,
J. Yamaguchi
1
,
M. Sunagawa
1
,
T. Baba
1
,
T. Ebata
1
1名古屋大学
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
手術
,
拡大術式
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
手術
,
拡大術式
pp.889-894
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_889
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肝門部領域胆管癌は疾患特異的な自覚症状に乏しく,初診時に進行癌として診断されることもまれではない.肝3区域切除や血管合併切除といった拡大切除が切除率の向上に寄与してきた一方で,近年の胆道癌薬物療法の進歩により胆道癌全体の治療成績も向上しており,集学的治療戦略においては切除可否の判断がいっそう重要になっている.拡大切除の適応可否は,腫瘍の進展範囲のみならず,個々の症例における解剖学的特性や肝予備能にも大きく影響されるため,症例ごとの詳細かつ総合的な評価に基づいて慎重に判断されるべきである.

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