特集 誌上ディベート ロボット支援肝胆膵外科手術のpros and cons ―近未来のスタンダードとなり得るか―
2.近未来の肝門部領域胆管癌手術 2)ロボット支援手術の立場から
青柳 裕太郎
1
,
若林 大雅
1
,
贄 裕亮
1
,
勅使河原 優
1
,
若林 剛
1
1上尾中央総合病院外科/肝胆膵疾患先進治療センター
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
ロボット支援手術
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
ロボット支援手術
pp.1865-1871
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004148
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肝門部領域胆管癌は,R0切除が唯一根治の可能性がある治療法である。しかし,肝門部領域胆管癌は生物学的悪性度が高く,末梢胆管への水平進展および肝門部脈管への垂直進展が起こり得ることから,R0切除の達成は容易ではない。手術術式は,尾状葉切除を伴う肝葉切除術および胆管空腸吻合による胆道再建術が標準術式だが,高度な手術技能を要する術式であり,わが国では開腹手術のみが保険収載されているのが現状である1)。
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