Japanese
English
特集 血管再建を伴う高難度肝胆膵外科手術
1.肝内胆管癌に対する下大静脈や主要肝静脈の合併切除・再建を伴う肝切除
Hepatectomy combined with resection and reconstruction of the inferior vena cava and/or major hepatic veins for intrahepatic cholangiocarcinoma
小暮 正晴
1
,
川口 翔平
1
,
百瀬 博一
1
,
松木 亮太
1
,
鈴木 裕
1
,
阪本 良弘
1
M. Kogure
1
,
S. Kawaguchi
1
,
H. Momose
1
,
R. Matsuki
1
,
Y. Suzuki
1
,
Y. Sakamoto
1
1杏林大学医学部付属病院肝胆膵外科
キーワード:
肝内胆管癌
,
下大静脈合併切除
,
肝静脈合併切除
,
肝切除
Keyword:
肝内胆管癌
,
下大静脈合併切除
,
肝静脈合併切除
,
肝切除
pp.101-110
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_101
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肝内胆管癌は浸潤性のある肝腫瘍のため,肝内胆管癌に対する肝切除では,下大肝静脈や主要肝静脈の合併切除・再建を必要とする場合が少なくない.下大静脈の合併切除・再建は過大侵襲を伴うが,切除後の予後は下大静脈合併切除を必要としない症例と比べ遜色なく,下大静脈を合併切除することで根治切除を行える症例には積極的に考慮すべきである.また半肝切除以上の肝切除では,必要に応じて主要肝静脈を再建し,術後肝不全を予防するための十分な残肝容量と非うっ血領域を確保することが重要である.本稿では肝内胆管癌に対しての下大静脈および主要肝静脈の合併切除・再建を伴った肝切除に関して概説する.
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