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特集 肝切除術のコツ
手術
肝切除線に肝静脈を露出させる具体的方法
The concrete method exposing some hepatic veins to hepatectomy
渡邉 善広
1
,
高山 忠利
1
Yoshihiro WATANABE
1
1日本大学医学部第3外科
キーワード:
肝切離線
,
肝静脈の解剖
,
肝静脈圧
Keyword:
肝切離線
,
肝静脈の解剖
,
肝静脈圧
pp.640-642
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904860
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はじめに
肝切除において系統的切除を完遂するためには,肝切離線にランドマークとなる肝静脈を全長にわたって露出させることが必須の手技である.しかし肝静脈はグリソン系脈管に比べて脆弱であるため,粗雑な手技では損傷しやすく,とくに下大静脈流入部を損傷すると大出血をきたす可能性が高い.したがって的確な肝切除を行うためには肝静脈を適切に処理し,肝静脈からの出血をコントロールする手技が重要である.本稿では,肝静脈からの出血を最少にとどめ,肝切除線に肝静脈を露出させる具体的なコツについて述べる.
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