特集 後腹膜アプローチを活用した消化器内視鏡外科手術
Ⅱ.手術手技 5)後腹膜アプローチを活用したロボット支援結腸癌手術
高島 順平
1
,
小林 宏寿
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
キーワード:
後腹膜アプローチ
,
ロボット支援結腸癌手術
Keyword:
後腹膜アプローチ
,
ロボット支援結腸癌手術
pp.939-946
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003899
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2018年4月にロボット支援直腸癌手術が保険収載され,現在までに急速に普及が進んでいる。2022年4月に結腸悪性腫瘍に対するロボット支援手術も保険適用となり,今後ロボット支援結腸癌手術件数の増加が予想される。ロボット支援結腸癌手術は腹腔鏡手術と比較して手術時間の延長を認めるが,開腹移行率および術後合併症が低く,短期成績に関してその有用性を示唆する報告がみられる1)。その理由として,ロボット支援手術における鉗子の多関節機能,モーションスケーリング,手ぶれ防止機構,3Dイメージでの拡大視機能などによって,腹腔鏡手術よりも精緻な手術操作が可能なことが挙げられる。
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