手術手技
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術のさらなる低侵襲性を追求したSingle Incision and Single Surgeon TAPP(SISSTAPP)
小林 敏樹
1
,
西谷 健太
1
,
多田 誠一郎
1
,
高柳 智保
1
,
橋本 洋右
1
,
前田 賢人
1
1静岡市立静岡病院おなかのヘルニアセンター
キーワード:
TAPP
,
単孔式
,
Solosurgery
Keyword:
TAPP
,
単孔式
,
Solosurgery
pp.853-860
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003865
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当科での腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術は,TAPP(trans abdominal preperitoneal repair)を基本術式とし,5-5-5 mmの3 port,外科医2人(術者・スコピスト)にて施行してきた。しかし,鼠径部切開法の創部が下着で隠れることと比べ,TAPPでは腹部の比較的高い位置に3カ所の創が必要となるため,整容性に優れているとは言い難い。そこでわれわれは,根治性を損なうことなく,さらなる低侵襲性を追求したTAPPとして,腹壁破壊の減少・整容性の向上・外科医の負担軽減・医療コスト削減を意識した,細径鉗子「BJ needle R」とスコープホルダー「SOLOASSISTⅡ」併用のSISS(single incision and single surgeon)TAPP(以下,SISSTAPP)を2018年3月より導入した。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.