手術症例報告
固有筋層浸潤が疑われた十二指腸癌に対してclosed LECSを施行した1例
寺﨑 健人
1
,
稲木 紀幸
1
1金沢大学附属病院消化管外科
キーワード:
十二指腸癌
,
LECS
,
ESD
Keyword:
十二指腸癌
,
LECS
,
ESD
pp.861-866
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003866
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十二指腸癌は希少癌であり,わが国の全国がん登録データによると2016年に診断された十二指腸癌は3,005人であり,年間発症率は人口100万人あたり23.7人と報告されている。希少癌ゆえに標準治療といえる明確な治療選択は確立されていない。粘膜下層以深の十二指腸癌では,リンパ節転移の懸念から膵頭十二指腸切除術が標準術式とされているが,高齢社会を背景に,併存疾患などにより耐術能の乏しい症例に対して縮小手術を考慮せざるを得ないこともあり,治療の選択には検討の余地がある。
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