カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・12
腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)
鈴木 憲次
1
,
木村 泰三
1
Kenji Suzuki
1
1富士宮市立病院外科
pp.1081-1084
発行日 2005年9月20日
Published Date 2005/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100175
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はじめに
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術は,腹腔鏡下にメッシュによる腹壁の修復を行う手術であり,術野への到達経路により経腹的到達法(transabdominal approach)と腹膜外到達法(extraperitoneal approach)の2つに大別されている.いずれの方法も前方到達法によるメッシュ修復法の普及により,どちらかといえば特殊な術式として認識されている.腹腔鏡下手術施行に当たっては,日常行っている前方到達法とは術野(視野)が異なるため,ヘルニア修復術における局所解剖の知識もシフトさせる必要が生じる.
本稿では,男性の外鼠径ヘルニア症例を中心に,経腹的到達法による腹腔鏡下ヘルニア修復術における局所解剖を概説する.
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