手術手技
壁外発育型の胃粘膜下腫瘍に対するcowboy techniqueを用いた腫瘍切除
坪井 一人
1
,
矢野 文章
2
,
星野 真人
2
,
増田 隆洋
2
,
小村 伸朗
3
,
柏木 秀幸
1
1富士市立中央病院
2東京慈恵会医科大学外科学講座
3国立病院機構 西埼玉中央病院
キーワード:
胃粘膜下腫瘍
,
腹腔鏡手術
,
reduced-port surgery
Keyword:
胃粘膜下腫瘍
,
腹腔鏡手術
,
reduced-port surgery
pp.847-852
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003864
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腹腔鏡手術は,低侵襲性であることに加え術者技量の向上や機器の開発もあいまって安全性や手術の精度が急速に向上し,各領域に浸透し広く行われるようになった。一方,GIST(gastrointestinal stromal tumor)に代表される胃粘膜下腫瘍は,リンパ節転移をきたしづらいといった生物学的特性に基づき腫瘍学的見地からも腹腔鏡アプローチによる切除術の良い適応疾患と捉えられ,現在では広く行われている1)。加えて既報2)によると胃粘膜下腫瘍の多くは胃角部よりも口側に位置するとされるため,手術の際にターゲットとなる部位がある程度限定されることも腹腔鏡手術がより適している根拠といえる。近年,とくに専門施設においては,より整容面も考慮されたreduced-port surgeryも積極的に行われているのが現状である3)。
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