Japanese
English
特集 消化管粘膜下腫瘍のすべて
[胃]
胃粘膜下腫瘍の内視鏡診断
Endoscopic diagnosis of gastric submucosal tumors
野間 絵梨子
1
,
堀口 慎一郎
2
,
飯塚 敏郎
1
Eriko Noma
1
,
Shinichiro Horiguchi
2
,
Toshiro Iizuka
1
1がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科
2がん・感染症センター都立駒込病院病理科
キーワード:
胃粘膜下腫瘍
,
内視鏡診断
,
EUS
Keyword:
胃粘膜下腫瘍
,
内視鏡診断
,
EUS
pp.992-996
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001513
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
胃粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)は上部消化管内視鏡検査でしばしば遭遇する疾患である。正常の粘膜に覆われた形態で多彩な組織像を呈するためその鑑別疾患は多岐にわたる。具体的な治療戦略は『GIST診療ガイドライン2022年4月改訂 第4版』1)に準じて行われ,無症状では,サイズ2cm以下は経過観察,2~5cm未満は組織採取を含めた精査,5cm以上または有症状,生検で消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)が検出された場合は外科切除が適応とされている。本稿では遭遇頻度の高い疾患を中心に通常内視鏡観察での鑑別法やEUSを用いた診断について概説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.