特集 内視鏡下大腸手術における術中トラブル対応と開腹移行
腹腔鏡下低位前方切除術:術中トラブル対応と開腹移行
山本 聖一郎
1
,
茅野 新
1
,
宮北 寛士
1
,
大宜見 崇
1
,
亀井 佑太郎
1
,
間室 奈々
1
1東海大学医学部消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下低位前方切除術
,
術中偶発症
,
開腹移行
Keyword:
腹腔鏡下低位前方切除術
,
術中偶発症
,
開腹移行
pp.1605-1611
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003546
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日本内視鏡外科学会の第16回アンケート調査(2020年,2021年)の結果が公表されており,2018年以降は小腸,大腸疾患に対しての内視鏡外科手術症例数は若干の増減はあるがほぼ横ばいで,良性疾患1.9~2.1万件/年,悪性疾患3.5~3.8万件/年となっている1)。そのなかで偶発症,術中トラブルとして,開腹止血を有した出血,腸管損傷,他臓器損傷,高度の癒着,器械の不具合が集計されている。これらはいずれも術中に適切に対応する必要があることはいうまでもないが,トラブルシューティングをあらかじめトレーニングすることは難しく,手術に対応しているチームの手術経験,チーム力で対処するしかない。
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