手術症例報告
鼠径部切開による腹膜外到達法と腹腔鏡操作併用により治療した閉鎖孔ヘルニアの1例
山﨑 健司
1
,
小林 宏寿
1
,
小泉 彩香
1
,
谷口 桂三
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
嵌頓
,
TEP
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
嵌頓
,
TEP
pp.2023-2027
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003087
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閉鎖孔ヘルニアは嵌頓を契機に診断されることが多く,還納できない場合には緊急手術となるが,確立された術式はない。前方アプローチや完全腹膜外到達法,腹腔鏡手術〔TAPP(transabdominal preperitoneal repair)など〕の各々単独の術式については報告が散見されるものの,嵌頓腸管の穿孔や切除による汚染症例でのメッシュ留置に課題が残る。今回われわれは,閉鎖孔ヘルニアの1嵌頓例を,鼠径部切開による腹膜外到達法と,腹腔鏡操作併用により治療したので,その詳細を報告する。
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