手術症例報告
経皮的膿瘍ドレナージと蛍光尿管カテーテル併用手術により低侵襲かつ安全な手術が行えた穿孔性虫垂炎の1例
髙松 正行
1
,
藤吉 健司
1
,
合志 健一
1
,
吉田 武史
1
,
藤田 文彦
1
,
赤木 由人
1
1久留米大学外科
キーワード:
穿孔性虫垂炎
,
経皮的膿瘍ドレナージ
,
蛍光尿管カテーテル
Keyword:
穿孔性虫垂炎
,
経皮的膿瘍ドレナージ
,
蛍光尿管カテーテル
pp.2009-2013
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003085
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膿瘍形成性虫垂炎は,炎症が限局していれば保存的治療の奏効率が高いことが知られている1,2)。最近では拡大手術や術後合併症を回避する目的で,抗菌薬・経皮的膿瘍ドレナージ(percutaneous transhepatic abscess drainage;PTAD)などで炎症の鎮静化を行ったのち,手術を行う待機的虫垂切除術(interval appendectomy;IA)の有用性の報告が増加し,一般的な治療になりつつある2,3)。IAにより手術時間,入院期間の短縮や術後合併症の予防が見込まれるが,手術待機中に炎症が再燃することもある。
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