特集 肛門疾患手術入門─痔核・痔瘻・裂肛
Ⅳ.裂肛 3)強度肛門狭窄症例に対するVY-plastyの有効性
辻 順行
1
,
高野 正太
1
,
山田 一隆
1
,
高野 正博
1
1大腸肛門病センター高野病院
キーワード:
SSG
,
VY
,
肛門狭窄
Keyword:
SSG
,
VY
,
肛門狭窄
pp.1987-1993
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003082
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現在の裂肛治療アルゴリズムは,まず保存療法を数カ月行うことから始まる。保存療法後も症状が改善しない場合は,本人の希望と肛門内圧検査の結果を参考にして,わが国では手術である側方皮下内括約筋切開術(lateral subctaneous internal sphincterotomy;LSIS),皮膚弁移動術などが行われる1-5)(図1)。海外では,薬剤による肛門拡張,具体的にはニトロ製剤含有軟膏の肛門周囲への塗布,カルシウムチャネルブロッカーの軟膏塗布,そしてボツリヌス製剤の括約筋への注射などが保存療法後に行われている6-8)。しかし,日本では保険適用されていない。
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