特集 癌外科医必読 腹膜播種の治療戦略と手術
Ⅱ.各論 2)膵癌腹膜播種の治療戦略と手術
山本 智久
1
,
里井 壯平
1
,
山木 壮
1
,
橋本 大輔
1
,
廣岡 智
1
,
関本 貢嗣
1
1関西医科大学外科
キーワード:
膵癌腹膜播種
,
パクリタキセル腹腔内投与
,
Conversion surgery
Keyword:
膵癌腹膜播種
,
パクリタキセル腹腔内投与
,
Conversion surgery
pp.1549-1555
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002965
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
膵癌は難治性であり,最も予後不良な消化器系の癌の1つである。国立がん研究センターの統計によると,1年間に約40,000人が罹患し1),約36,000人が死亡しており,5年生存率は8.5%で癌死亡要因の第4位とされている2)。その原因の1つは,初回診断時に切除不能と診断される割合が全体の80~90%を占めるため3),多くの患者が根治・治癒が期待できる唯一の方法である外科的切除の対象とならないことが挙げられる。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.