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特集 Conversion surgeryアップデート
がん種別の最新動向
転移性膵癌に対するconversion surgery
Conversion surgery for pancreatic cancer with distant metastasis
山本 智久
1
,
里井 壯平
1
,
山木 壮
1
,
橋本 大輔
1
,
廣岡 智
1
,
関本 貢嗣
1
Tomohisa YAMAMOTO
1
1関西医科大学外科
キーワード:
転移性膵癌
,
Conversion surgery
Keyword:
転移性膵癌
,
Conversion surgery
pp.1528-1535
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213568
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【ポイント】
◆膵癌は難治癌であるが,その要因の一つとして,初診時に遠隔転移を有しているために切除不能(UR-M)と診断されることが挙げられる.治療は化学療法が中心となるが,化学(放射線)療法が奏効し根治切除可能と判断され,conversion surgery(CS)が行われた報告が散見されるようになった.
◆CSの適応について確立されたものはないが,局所進行膵癌(UR-LA)に対するCSと同様に,UR-Mに対するCSの治療成績も比較的良好であると報告されている.
◆レジメン,治療期間に加え,遠隔転移の評価をどのように行うかなど課題は多いが,適切に行えば長期生存が期待できる可能性があり,今後研究が進むことを期待する.
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