増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅵ 膵臓
膵囊胞性腫瘍(IPMN, MCN, SCN, SPN)
橋本 大輔
1
,
里井 壯平
1
,
山本 智久
1
,
山木 壮
1
,
松井 雄基
1
,
廣岡 智
1
,
石田 光明
2
,
関本 貢嗣
1
Daisuke HASHIMOTO
1
1関西医科大学外科学講座
2関西医科大学病理学講座
キーワード:
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
IPMN
,
膵粘液性囊胞腫瘍
,
MCN
,
膵漿液性囊胞腫瘍
,
SCN
,
Solid-pseudopapillarytumor
,
SPT
Keyword:
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
IPMN
,
膵粘液性囊胞腫瘍
,
MCN
,
膵漿液性囊胞腫瘍
,
SCN
,
Solid-pseudopapillarytumor
,
SPT
pp.288-293
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213922
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膵囊胞性病変は,早期診断が困難な膵癌の高危険群であること,または膵癌による副次所見の可能性があることから注目を浴びてきた.画像診断技術の発達もあり,日常臨床において遭遇する機会が増えている.膵囊胞性病変の診断および治療方針決定のためのガイドラインとして,Fukuoka guidelineとして知られる国際診療ガイドライン1, 2),欧州study groupによるガイドライン3),American Gastroenterological Associationによるガイドライン4)が発表されている.
本稿では,膵囊胞性腫瘍である膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN),膵粘液性囊胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm:MCN),膵漿液性囊胞腫瘍(serous cystic neoplasm:SCN),solid-pseudopapillary tumor(SPT)の画像診断のポイントと手術適応,術式選択について概説する.
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