合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅲ 肝臓 3 腹腔鏡下肝右葉切除の基本手技
大塚 由一郎
1
,
久保田 喜久
1
,
伊藤 悠子
1
,
片桐 敏雄
1
,
船橋 公彦
1
,
金子 弘真
2
1東邦大学医学部外科学講座一般・消化器外科学分野
2東邦大学医学部外科低侵襲医療学特任教授
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
腹腔鏡下肝右葉切除
,
肝腫瘍
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
腹腔鏡下肝右葉切除
,
肝腫瘍
pp.465-474
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000636
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腹腔鏡下肝切除術は,腹腔鏡用手術器具の発達や手術手技の向上によって,肝疾患に対する低侵襲内視鏡外科手術として広く認識されるようになった。当初は肝外側区域切除術や肝部分切除術に限られていた保険適用も,現在では肝葉切除を含む肝系統切除術に対しても広げられるようになった。一方で,これらは厳格な施設基準の達成とともに,前向き症例登録のもと,安全に行われるべき新規高難度手術として位置付けられているのが現状であり,合併症には細心の配慮が求められる1)。本稿では,当教室で行っている合併症ゼロを目指した完全腹腔鏡下肝右葉切除の基本手技について述べる。
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