手術症例報告
経回結腸静脈的塞栓術により止血し得た二次性挙上空腸静脈瘤出血の1例
中橋 剛一
1
,
水野 隆史
1
,
駒田 智大
2
,
横山 幸浩
1
,
伊神 剛
1
,
江畑 智希
1
1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科学
2名古屋大学放射線科
キーワード:
挙上空腸静脈瘤
,
門脈閉塞
,
interventional radiology
Keyword:
挙上空腸静脈瘤
,
門脈閉塞
,
interventional radiology
pp.2007-2012
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002545
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手術や炎症,悪性腫瘍浸潤に起因する二次性肝外門脈閉塞症は,しばしば亜急性・慢性に経過し,肝前性門脈圧亢進症による門脈系─体循環系への遠肝性側副血行路,または門脈閉塞部末梢側への求肝性側副血行路の発達が促される。門脈系─体循環系側副血行路の発達により形成される胃・食道静脈瘤や直腸静脈瘤は時に消化管出血の原因となるが,かかる好発部位以外に形成された静脈瘤からの出血はまれであり,その出血源の特定や止血治療に難渋することも多い。
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