Japanese
English
特集 血管カテーテルの治療への応用
血管塞栓術(transcatheter embolization)
出血治療;食道静脈瘤塞栓術
Percutaneous transhepatic obliteration of gastroesophageal varices
中尾 宣夫
1
,
杉木 光三郎
1
,
高安 幸生
1
,
京 明雄
2
,
朱 明義
2
,
岡本 英二
2
,
宮井 満久
2
,
石川 羊男
3
Norio NAKAO
1
1兵庫医科大学放射線科
2兵庫医科大学第1外科
3兵庫医科大学第2外科
pp.303-309
発行日 1980年3月20日
Published Date 1980/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207390
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はじめに
血管造影の手技を用いて治療の目的でカテーテルより血管塞栓物質を注入するいわゆるtrans—catheter embolization法が消化管出血にも応用され,動脈性出血のみならず食道静脈瘤破裂による大量出血に対しても有効で,より確実性の高い止血法としてclose upされてきた1-5).1974年,Lunderquistら6)が始めた本法は,経皮経肝的に肝内門脈にカテーテルを挿入し,静脈瘤への主な副血行路である胃冠状静脈や短胃静脈などに血管塞栓物質を注入する方法(Percutaneous Trans—hepatic Obliteration of Gastroesophageal Va—rices,以下PTOと略す)で,筆者らもこれを用いて胃・食道静脈瘤57症例に延べ73回の塞栓術を行つたので,その方法を中心に塞栓術後の観察結果,問題点などにつき報告する.
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