手術症例報告
胃管作製時の血管損傷に対するリカバリーショット─再建術式変更を要した1例
松本 知拓
1
,
菊池 寛利
1
,
村上 智洋
1
,
坊岡 英祐
1
,
平松 良浩
1
,
竹内 裕也
1
1浜松医科大学外科学第二講座
キーワード:
右胃大網動脈
,
胃管血流
,
ICG蛍光造影
Keyword:
右胃大網動脈
,
胃管血流
,
ICG蛍光造影
pp.1993-1997
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002543
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食道癌に対する手術は侵襲が大きく,術後の合併症は縫合不全,反回神経麻痺,肺炎など多岐にわたる1)。食道癌手術後の縫合不全や再建臓器壊死は,時に生命の危機に至ることがある重篤な合併症であり,予防には再建臓器の良好な血流の確保,とくに栄養血管である右胃大網動脈の血流維持が重要である。術中の血流評価方法の1つにインドシアニングリーン(indocyanine green;ICG)を用いた蛍光造影検査があり,われわれはICG蛍光血管造影検査による咽頭喉頭食道切除遊離空腸再建時の遊離空腸の血流評価の有用性2)や食道亜全摘胃管再建時の胃管血流評価の有用性3)を報告してきた。
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