特集 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)の現状と展望
Ⅲ.LECSの応用 2)泌尿器科疾患に対するLECS
石井 元
1
,
頴川 晋
2
1東京都立広尾病院泌尿器科
2東京慈恵会医科大学泌尿器科
キーワード:
LECS
,
腹腔鏡下膀胱部分切除術
,
腹腔鏡下腎盂切石術
Keyword:
LECS
,
腹腔鏡下膀胱部分切除術
,
腹腔鏡下腎盂切石術
pp.1693-1697
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002460
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わが国における泌尿器科腹腔鏡手術の歴史は,良性疾患に対する腹腔鏡下腎摘除術が報告された1992年まで遡る1)。その後,手技,解剖学的見解について議論を深めていき,四半世紀が過ぎた現在では,副腎,腎,膀胱,前立腺など,泌尿器科領域のあらゆる疾患に対して腹腔鏡手術は標準手技となっている。また,近年においてはロボット支援腹腔鏡手術が前立腺全摘術を中心に導入され,一般外科領域に先行して急速な進歩を成し遂げている。一方,泌尿器内視鏡(endourology)の歴史もまた古く,1919年に膀胱鏡が泌尿器科学会で発表されて以降,機材,技術の発展とともに歩み,現在では経尿道的切除術(transurethral resection;TUR)や経尿道的結石破砕術(transurethral lithotripsy;TUL)を中心にendourologyは泌尿器科にとって欠かせない手技となっている2)。
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