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特集 消化器腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)up date
I. 総論
1.LECS概論―LECS開発の経緯とその後の発展
The recent update of LECS and its’ future aspects
比企 直樹
1
N. Hiki
1
1北里大学上部消化管外科
キーワード:
LECS
,
胃粘膜下腫瘍(SMT)
,
GIST
,
胃癌
,
十二指腸癌
Keyword:
LECS
,
胃粘膜下腫瘍(SMT)
,
GIST
,
胃癌
,
十二指腸癌
pp.1105-1108
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1105
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2006年にわれわれは粘膜病変を有さない5 cm以下の胃粘膜下腫瘍に対して腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)を開発し,現在まで安全に適応してきた.2014年には胃局所切除に内視鏡処置を併施する手技としてLECSが保険収載され,国内外に普及しつつあり,将来の発展が期待される.近年はinverted LECS,closed LECS,CLEAN-NET,NEWSなど,悪性腫瘍に対するLECS関連手技が開発され,リンパ節転移のリスクがない早期胃癌に対して臨床応用されている.将来的には,胃癌に対してLECSとセンチネルリンパ節生検の併用にも期待がかかる.また,超高齢者の緩和胃癌手術への応用へも有用な術式となりうる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019