特集 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)の現状と展望
Ⅲ.LECSの応用 1)胸腔鏡・内視鏡合同手術
南 ひとみ
1
,
中尾 一彦
1
,
松村 尚美
2
,
金高 賢悟
2
1長崎大学病院消化器内科
2長崎大学病院移植・消化器外科
キーワード:
LECS
,
TEST
,
POEM
Keyword:
LECS
,
TEST
,
POEM
pp.1685-1691
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002459
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
食道粘膜下腫瘍の多くは良性腫瘍であり,臨床上問題となるのは腫瘍サイズが大きく通過障害の原因となる場合である。胸腔鏡による核出術が選択されてきたが,近年,経口内視鏡を用いたSTER(submucosal tunneling and endoscopic resection)1)やPOET(per-oral endoscopic tumor resection)2,3)などが報告されている。これらは内視鏡的に筋腫を核出し,経口的に摘出する手法であり,30 mmを超えるような大きな腫瘍に対しては困難と考えられてきた。これに対し,胸腔鏡による外科的な核出術は,大きな筋腫を食道壁全層で切除することによる術後狭窄や機能障害が課題であった。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.