特集 消化器・一般外科医のための腹部外傷外科手術講座
Ⅱ.各論 7)腹部刺創の治療戦略と手術
西村 健
1
,
小谷 穣治
2
1兵庫県災害医療センター救急部
2神戸大学医学部附属病院救命救急センター
キーワード:
外傷
,
JTDB
,
緊急手術
Keyword:
外傷
,
JTDB
,
緊急手術
pp.1003-1010
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002250
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刺創は大きく分けて主に他者によるものと自殺目的に自傷行為で行われるものとに分けられる。日本の救急医療の特徴として,体表の浅い傷の場合を除き,腹部刺創を含めた自殺企図の自傷患者の多くは外傷診療に長けた3次救命救急センターに運ばれることが多いと思われる。創が多数ある場合や深達度が深い場合には消化器外科医,血管外科医,泌尿器科医といった専門臓器の枠組みを超えた加療が必要であり,外傷診療の知識と技術が必要となる。しかし,地域によっては2次救急病院に勤務する一般外科医も患者を診察する必要に迫られることがある。
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