特集 大腸肛門外科における消化管ストーマ造設術とその関連手技
Ⅱ.各論 8)傍ストーマヘルニア修復術
高橋 賢一
1
,
羽根田 祥
1
,
徳村 弘実
2
,
舟山 裕士
3
1東北労災病院大腸肛門外科
2東北労災病院外科
3仙台赤十字病院外科
キーワード:
傍ストーマヘルニア
,
ヘルニア修復術
,
Sugarbaker法
Keyword:
傍ストーマヘルニア
,
ヘルニア修復術
,
Sugarbaker法
pp.871-877
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002212
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傍ストーマヘルニアは,ストーマ孔(傍腔)に起こるヘルニアである1)。消化管ストーマ晩期合併症のなかでも頻度の高い代表的な合併症である。とくに症状を呈さない場合もあるが,大きくなると装具装用困難となったり,疼痛を訴えたり,脱出腸管が嵌頓して腸閉塞を起こす可能性がある。こうした有症状例のうち,保存的な対応が困難な症例で手術による修復が必要となる。傍ストーマヘルニア修復術にはさまざまな術式があるが,本稿ではそれぞれの術式について,その適応と特徴,問題点を含めて解説する。
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