特集 鼠径部・腹壁瘢痕ヘルニア手術を極める―直達手術から腹腔鏡・ロボット支援手術まで
Ⅲ.腹壁瘢痕ヘルニア 8)傍ストーマヘルニア
諏訪 勝仁
1
1東京慈恵会医科大学附属第三病院外科
キーワード:
傍ストーマヘルニア
,
Sugarbaker法
,
Pauli法
Keyword:
傍ストーマヘルニア
,
Sugarbaker法
,
Pauli法
pp.1385-1396
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003996
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傍ストーマヘルニア(parastomal hernia;PSH)は,ストーマ造設後最多の合併症であり,疼痛,ストーマ装具貼付困難,ボディイメージの変化など負の整容性をもたらし,ときに嵌頓,閉塞,絞扼など緊急手術の適応となるため,ストーマ保有患者にとって大きな問題である。PSHは腹壁瘢痕ヘルニアの1つであるため腹腔鏡手術が手術部位感染症を抑制する可能性がある1)。近年のガイドライン2)では,腹腔鏡下PSH修復術ではスリットのあるメッシュの使用は推奨されていない。本稿ではPSHの治療法について解説する。
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