特集 消化管ストーマ造設術の基本手技と合併症対応
傍ストーマヘルニア
諏訪 勝仁
1
,
衛藤 謙
2
1東京慈恵会医科大学附属第三病院外科
2東京慈恵会医科大学附属病院消化管外科
キーワード:
傍ストーマヘルニア
,
Sugarbaker法
,
腹腔鏡手術
Keyword:
傍ストーマヘルニア
,
Sugarbaker法
,
腹腔鏡手術
pp.1065-1074
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003940
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傍ストーマヘルニア(parastomal hernia;PSH)は,ストーマ造設後最多の合併症であり,疼痛,ストーマ装具貼付困難,ボディイメージの変化など負の整容性をもたらし,ときに嵌頓,閉塞,絞扼など緊急手術の適応となるため,ストーマ保有患者にとって大きな問題である。PSH修復術はThorlakson法1)を代表とする組織縫合法にはじまり,位置変更術,メッシュによる修復へと変遷しているが,いまだ標準的術式は確立していない。EHS(European Hernia Society)によるガイドライン2)では,腹腔鏡下PSH修復術ではスリットのあるメッシュの使用は推奨されていない。
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