特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
Ⅳ 胆嚢炎手術 5 急性胆嚢炎に対する単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術
政次 俊宏
1
,
佐田 正之
1
1佐田厚生会 佐田病院外科
キーワード:
単孔式手術
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
急性胆嚢炎
Keyword:
単孔式手術
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
急性胆嚢炎
pp.717-726
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002175
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単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(single incision laparoscopic cholecystectomy;SILC)が登場すると,2009年頃より急速に普及し,さまざまな工夫がなされ安全に行われるようになった。当院においてもSILCを3,600例以上に施行し,胆嚢良性疾患のほとんどに適用としているが,急性胆嚢炎に対しても選択肢の1つとして施行している。『急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018』(以下,TG18)1)においては今回の改訂で,急性胆嚢炎に対するreduced port surgeryについて初めて言及がなされたが,急性胆嚢炎での優位性は明確でなく,限られた症例での選択肢と位置付けられている。
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