特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
Ⅱ 肛門疾患手術 6 坐骨直腸窩痔瘻(Ⅲ型痔瘻)の病態と手術
栗原 浩幸
1
,
金井 忠男
1
,
赤瀬 崇嘉
1
,
高林 一浩
1
,
八木 貴博
1
1所沢肛門病院
キーワード:
坐骨直腸窩痔瘻
,
後方深部隙
,
坐骨直腸窩中隔
Keyword:
坐骨直腸窩痔瘻
,
後方深部隙
,
坐骨直腸窩中隔
pp.505-514
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002150
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肛門後方に存在する複雑痔瘻の大部分は坐骨直腸窩痔瘻である。この手術は再発率が高くしかも機能障害を残しやすいため難度の高い手術とされる。坐骨直腸窩痔瘻は坐骨直腸窩に進展した瘻管の走行により複雑な病態をとるが,原発口から原発巣までの進展形式はほぼ共通している1,2)。したがって一見複雑な坐骨直腸窩痔瘻の大部分は定型的な手術で治癒させることが可能である3,4)。
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