増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
5.肛門
低位筋間痔瘻に対する瘻管切除術
栗原 浩幸
1
,
金井 忠男
1
,
赤瀬 崇嘉
1
,
高林 一浩
1
,
八木 貴博
1
Hiroyuki KURIHARA
1
1所沢肛門病院
キーワード:
低位筋間痔瘻
,
瘻管切除術
,
開放術式
Keyword:
低位筋間痔瘻
,
瘻管切除術
,
開放術式
pp.154-158
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213503
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Step1 診断(指診,双指診)
痔瘻とは,肛門管内の発生原因から肛門・直腸周囲に広がる線維化した瘻管のことである.痔瘻発症の原因となる小孔を原発口,感染を遷延させる原因となる部位を原発巣,原発口から原発巣までの瘻管を一次瘻管,原発巣以後の瘻管を二次瘻管,二次瘻管の皮膚開口部を二次口と呼ぶ1〜3)(図1a).
痔瘻の約8割は肛門陰窩から皮膚に瘻管が進展する低位筋間痔瘻といわれるものであり,残りが後方深部の原発巣から坐骨直腸窩に瘻管が進展する坐骨直腸窩痔瘻,肛門陰窩から頭側の内外括約筋間に向かう高位筋間痔瘻である2).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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