肛門疾患治療の裏技、秘伝、奥義
痔瘻 坐骨直腸窩痔瘻、骨盤直腸窩痔瘻の治療
小杉 光世
1
1八ヶ崎医院こすぎ肛門病センター
キーワード:
外科的皮膚弁
,
骨盤
,
触診
,
治療成績
,
痔瘻
,
Seton法(直腸瘻)
,
STIR法(MRI)
,
筋弁
,
坐骨直腸窩
Keyword:
Palpation
,
Pelvis
,
Surgical Flaps
,
Rectal Fistula
,
Treatment Outcome
pp.959-965
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011328980
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かつて、坐骨直腸窩痔瘻、骨盤直腸窩痔瘻などの深部痔瘻に対する全面開放術は根治性と引き換えに重い後遺症を残した。部分開放術のHanley法から低侵襲術式への画期的転機を迎え、各国の肛門専門医が種々の直腸肛門機能温存術式を報告したが、標準術式は確立されていない。外科的手術に各種seton法を付加した組み合せ手術の実践的工夫で手術成績が向上してきた。深部痔瘻局所解剖と実践的診断法、病型病態に合わせた治療戦略を解説した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011