手術手技
腹腔鏡下肝切除における横隔膜合併切除の手術手技
高 済峯
1
,
根津 大樹
1
,
寺井 太一
1
,
辻本 成範
1
,
中多 靖幸
1
,
山戸 一郎
1
1奈良県総合医療センター 消化器・肝胆膵外科
キーワード:
laparoscopic liver resection
,
diaphragm resection
,
linear stapler
Keyword:
laparoscopic liver resection
,
diaphragm resection
,
linear stapler
pp.339-344
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002103
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肝切除の適応疾患である肝細胞癌や転移性肝癌などの悪性腫瘍は,進行により横隔膜への直接浸潤をきたすことがあり,治癒切除には横隔膜の合併切除が必要となる。内視鏡外科手術手技の進歩により,腹腔鏡下肝切除の適応は当初の部分切除から区域切除,葉切除へと拡大されてきたが,横隔膜合併切除を要する場合は,開腹手術が選択されることが一般的である。腹腔鏡下肝切除で横隔膜合併切除を行うには,動作制限を伴うなかで過不足のない横隔膜切除を行えるかどうか,気腹下の手術で横隔膜が解放された場合の術中呼吸管理への影響,切除後の横隔膜の修復法などを考慮する必要がある。
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