特集 解剖学的変異を考慮した上部消化管手術
外科解剖を意識した食道胃接合部癌リンパ節郭清範囲と手術手技
黒川 幸典
1
,
西塔 拓郎
1
,
山本 和義
1
,
高橋 剛
1
,
江口 英利
1
,
土岐 祐一郎
1
1大阪大学大学院医学系研究科外科学講座消化器外科学
キーワード:
経裂孔アプローチ
,
下縦隔郭清
,
心臓下包
Keyword:
経裂孔アプローチ
,
下縦隔郭清
,
心臓下包
pp.1315-1320
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001825
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食道胃接合部癌はわが国においてまれな疾患であったため,これまで前向き研究はほとんど実施されていなかった。そのため,各リンパ節の転移割合に関するわが国のデータは後ろ向き調査の結果しかなく,至適なリンパ節郭清範囲は不明であった。この状況を打破するため,日本胃癌学会と日本食道学会が合同でワーキンググループを立ち上げ,2014年より「食道胃接合部癌に対する縦隔リンパ節および大動脈周囲リンパ節の郭清効果を検討する介入研究」を実施し,正確な転移割合が明らかとなった。
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