特集 食道癌・胃癌手術におけるリンパ節郭清の理論と手技
Ⅰ.食道 2)胸部食道癌に対する鎖骨上リンパ節(No.104)郭清の意義
角田 茂
1
,
錦織 達人
2
,
久森 重夫
1
,
岡村 亮輔
1
,
小濵 和貴
1
1京都大学消化管外科
2京都大学消化管外科/京都大学医学部附属病院医療安全管理部
キーワード:
食道癌
,
鎖骨上リンパ節
,
予防的郭清
Keyword:
食道癌
,
鎖骨上リンパ節
,
予防的郭清
pp.139-144
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002052
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食道癌は腫瘍進展の早い段階でリンパ節転移を起こし,縦隔のみならず腹部・頸部も含めて広範にリンパ節転移をきたしやすいことから,これまでわが国では局所制御を重視して,リンパ節郭清を拡大する方向で術式開発が行われてきた。1980年代初頭からは,中下縦隔・腹部リンパ節郭清を行う従来の胸腹2領域郭清に上縦隔リンパ節(両側反回神経周囲リンパ節)の徹底郭清が加えられ,さらに頸部傍食道リンパ節(No.101)と鎖骨上リンパ節(No.104)の頸部リンパ節郭清を追加する拡大郭清が開発され,報告されてきた1,2)。
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